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仕事終わりは癒しの時間
第12章 苦しい心
休みの間は家でずっと寝ていたので、週明けには身体も良くなり、会社に出勤出来るようになった。
高山さんには相変わらず心配されたけど、大丈夫だと返しておいた。
ーーーーーー
仕事終わりに会社の駅近くにある商業施設に向かった。
何だか晩ご飯を作る気になれず、デパ地下のお惣菜を買うことにしていた。
そこで売ってる鶏肉の唐揚げが美味しいから。
目的のものを買ったし、さあ帰ろうとした時、山岡さんが女性と一緒にいるのが目に入った。
可愛らしい女の人…。
あの人が彼女さんかな?
2人が入った店が気になり、思わず後を追ってしまった。
そこは高そうなアクセサリーショップで、ショーケースに飾られた指輪を見ていた。
真剣な表情で指輪を選んでるのを見て、胸が苦しくなった。
ずっと目を逸らし続けた現実を突き付けられる。
そうだよね…。
彼女さんからしたら、いくら友達でも女の人と頻繁に食事に行くのは嫌だよね。
この人達の幸せを、私なんかが潰しちゃいけないんだ…。