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仕事終わりは癒しの時間
第13章 来客

晩ご飯を作っている時にパパと弟の裕太のことを教えてもらった。

パパが最近、髪の毛を気にするようになったこと。
裕太は彼女が出来たのか、ちょっとオシャレに目覚めてきたこと。
今日私に会いに行くことを話したら、パパが会いたがっていたこと。

私が作ったハンバーグを美味しいと言ってもらいすごく嬉しくなった。
これまで築けなかった親子の絆を感じられて、何で避けて来たんだろうと後悔した。

お客さん用の布団を敷き、藍さんに隣に寝てもらう。
一緒に寝るのも初めて。

「今日はすごく楽しかったわ。ありがとう茜ちゃん」
「私も楽しかった。ごめんなさい…実家に帰らなくて」

にこやかに話していた藍さんは真面目な顔でこちらに向き直った。

「私、ずっと茜ちゃんに嫌われてるのかと思ってた。中学の頃急によそよそしくなって、全部自分でするようになって…母親として信頼されてないのか、寂しくなったわ」

涙ぐみながら気持ちを吐き出す藍さんに居たたまれなくなった。
悪いのは私なのに…。

「違う、違うの…藍さん…」



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