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仕事終わりは癒しの時間
第13章 来客

「茜ちゃん、付き合う付き合わないは関係なく自分の気持ちは相手に伝えた方がいいわよ。私もお父さんに告白した時1度フラれちゃったもの」

藍さんはパパとの馴れ初めを話してくれた。

「あれはお父さんが転勤して来て3年くらいかしら?私はお父さんのこと気になって仕方がなくて…それで「好き」って伝えたら『妻のことがまだ忘れられないから、気持ちに応えられない』って言われたの」

パパはその頃、いつもママの遺影に手を合わせて会社に向かっていた。

「その告白から、2人の間が微妙な感じになっちゃって。しばらくしてからかな?お父さんが倒れたの」
「えっ!?」

一度パパが緊急の出張で家に帰って来ない日があった。
帰って来た時すごい顔色が悪くて、いつもより気を使っていた記憶がある。
まさか、入院してるなんて気付かなかった。

「私、何も知らなかった…そんなに私のこと…」
「違うの。茜ちゃんに心配掛けたくないってお父さんが必死に止めてきたの。だから、茜ちゃんは悪くないの」


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