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仕事終わりは癒しの時間
第14章 男の覚悟
茜さんと偶然会って、雨宿りをする前日、俺はバーのマスターと茜さんについて話していた。
「そろそろあいつに告白すんのか?」
「はい…茜さんも失恋の傷も癒えてきたかなと思って…」
茜さんのここ最近の態度から、そろそろ俺に向いて来るんじゃ…と淡い期待を持っていた。
「山岡、あいつはずっと1人で背負いこんで頑張ってきたんだ。もう休める場所も必要だろうよ。茜のこといっぱい甘やかしてやってくれよ」
「はい!」
ーーーーーー
「私馬鹿みたいだよね、あんな人のためにウジウジして…」
元彼の幸せそうな顔を見て、これまでの感情を爆発させた彼女を見ていられなかった。
茜さんが泣いてる姿を見て我慢出来なかった…。
気が付けば、俺は茜さんの唇を無理矢理奪い、彼女を押し倒していた。
そして、拒否られて彼女は気を失ってしまった。
それのせいでこれまで積み上げてきた俺への信頼が一気に落ちたように感じた。
起きた時に合わせる顔が無くて、「用事が出来た」と嘘を付いて去ってしまった。