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第3章 介抱

お互い裸に近い格好だったので、急いで着替えて、連絡先を交換した。

「長野 茜さんって言うんや。可愛い名前」
「そんな、可愛くなんてないですよ！」

今まで「綺麗」とは言われたことがあったけど、「可愛い」なんて言われたこと無かったから、すごい動揺した。

この人の名前は…

「山岡 春人、さん…」
「うん」
「ふーん」
「………」
「何か？」
「いや…」

何、今の間は？
あれ？山岡 春人ってどっかで聞いたことあるような…

「長野さん、ラインでメッセージ送ってもいい？」
「いいですよ、暇な時お付き合いしますよ」
「ありがとう」

ホテルを出る時、外はかなり寒かった。
でもなんでだろ？お酒が抜けたからか、ちょっとスッキリしてる？


「じゃあ、時間ある日に。足元気を付けて」
「はーい、ありがとうございました」

「…はぁ、やっと話出来た…」