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仕事終わりは癒しの時間
第16章 全部委ねて
「ん、んん、はぅ…」
先ほど座って居たソファに押し倒されて、
逃れようにも、両手で頰を掴まれ、顔を背けられない。
余裕のなさそうな荒々しいキス…。
「ん!」
僅かに開けた唇に舌が入り込んできた。
口内を動き回る舌になすがままにされて、あまりの気持ち良さに溶かされそう。
身体の中心がキュンキュンして、酸欠で頭がボーッとしてくる。
ようやく唇が離されると、口の端から垂れた唾液を、山岡さんが指で掬ってゆっくりと舐めとった。
その顔がライブの時に見た、狙うような瞳と色気を醸し出すもので、恥ずかしくなって天井に視線を向けた。
「顔赤いな。可愛い…俺も帰したくない…茜さん、いいの?」
「うん…」
「嬉しい…俺も茜さんのこと気持ちよくするから、俺に身体預けて」
フワッと身体が浮き上がったと思ったら、お姫様抱っこをされていた。
初めてのお姫様抱っこにアタフタしていると、山岡さんの足元にわたげちゃんがすり寄って来た。
「くーん」
「わたげ、今日はここでおねんねしてな。寝室に入ったらあかんよ」
その言葉によって、これからする行為を想像してしまい、顔が熱くなった。