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仕事終わりは癒しの時間
第16章 全部委ねて
寝室はベッドとベッドサイドの引き出しとクローゼットのシンプルな部屋。
ベッドの上に下ろされ、山岡さんに乗られると、彼の匂いがより強くなった。
なんか、後ろからも抱き締められてるみたい。
見下ろす顔もカッコいい…。
心臓がすごいバクバクいってる…。
「どうしたん?」
「えっと…山岡さんの匂いがする…」
「まぁ、俺がいつも寝てる場所やからな」
「…いい匂い。包まれてるみたいで安心する…」
「……!」
渋そうな顔で頭を抱えて始めちゃった。
変なこと言っちゃったかな?
「や、山岡さん…」
「はぁ、あんまり可愛いこと言わんといてよ…抑えてんのに、我慢出来やんくなるやん…」
「あっ…」
両手を掴まれて、キスしそうな距離まで顔を寄せられた。
鼻息が荒く、それが唇にかかる。
「キス以上のことしちゃうけど、茜さんホンマにええの…?」
「……うん」
「…久しぶりやと思うから出来るだけ優しくする。怖くなったら言ってな」
言い終わると、触れるだけのキスをくれた。
唇が離れるとお互い見つめ合って、それが合図のように唇を何度も啄ばむようなキスを降らせてくれた。