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第16章 全部委ねて

「ああ…はぁ…」
「ふふっ、茜さん気付いてる？」
「へ？」
「さっきから自分で腰振ってるの…」
「や、やだ！何で…」

自分から腰を動かして、山岡さんにいやらしい女だって思われちゃった！

頭をゆっくり撫でられ、額にキスをくれた。

「い、いやらしいって思ってない？」
「全然」
「本当に？」
「本当。もしかして気にしちゃった？可愛い…俺はそんなの気にしやんから大丈夫」

空いた手で私の身体を抱き寄せた。

「俺の身体に抱き付いて」

腕を首に回せば身体が密着して、お互いの荒い息がかかる。

「もしキツくなったら、服思いっきり掴んでくれてもいいから…」
「えっ…ああんっ」

いきなり激しく中をかき回すように指を動かされる。
ある部分を押されると、身体が過剰に反応してしまう。

「あ！」
「ここか…」
「だ、そこ！ばっか…やっ…」

嫌だと言っても、長い指がその部分を重点的に責める。
緩急を付けて擦り上げる2本の指に、翻弄され声が止まらない。
抱き付いた襟元をギュッと掴んでその快感に必死に耐える。