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仕事終わりは癒しの時間
第20章 おまけ 出会い

「見返すのも大事だけど、突っ走る前に1番大切なものを思い出してね」
「はい」
年下やのにすごいしっかりしてる。
心のモヤモヤもいつの間にか晴れていた。
この子に相談して良かった…
「んふふー」
「ん?」
肩が重くなったと思ったら、彼女が俺の肩に顔を埋めて匂いを嗅いでいる。
何してるんや…
「ちょっと…」
「ん、いい匂い…なんか安心する…」
ドクン…
赤く染める頰、眼鏡の奥に見える潤んだ瞳。
甘えるように寄りかかって柔らかい胸が当たる。
かなり可愛いし…
あ、これは…ヤバい…
「あ、あの…」
「はい、拓ちゃんごちそうさまー!」
「お、おう…そのまま帰れるのか。大丈夫かよ…」
「平気平気ー!お兄さんまたねー」
危なかった…
危うくお持ち帰りするとこやった…
後ろ姿を見送りながら、身体に湧き上がった熱をゆっくり鎮める。
「悪いな山岡。あいつ酔っ払うとあんな風になって…」
「いえ、あの子に話聞いてもらえて良かったですよ」

