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仕事終わりは癒しの時間
第4章 初デート?
「………」
しまった…言わないでおこうって決めてたのに…。
拓也すごいニヤニヤしてるし!
「べ、別に変なことされてないよ!」
「へぇ…変なことって?」
うわー、この状況逃げ出したい…。
カランカラン
「すいません、今準備中…」
「あっ…」
マスクを着けた男性が入って来たけど、私のこと見てる?
「茜さん!」
「えっ!?」
「はいよ、お冷」
「ありがとう」
「………」
「……」
「…ごゆっくり」
なんかすごい見てた?
ただでさえ顔イカツイのに、睨んだらダメだって。
「茜ちゃんもここに来るんや」
「うん。しょっちゅうね…山岡さんは?」
その人は山岡さんで、メッセージを交換し合う間にお互いタメで話すようになった。
「山岡はたまに来るけどよ、バーなのにパスタだけ食べに来るんだぜ」
「あれ?ここってツマミだけじゃないの?」
「常連さんのために作ってるんだよ。もちろん酒もセットだけどよ」
「嫌々言いつつ出してくれるじゃないっすか」
2人結構仲良いなー。
「つっても茜、お前禁酒出来んのか?山岡聞けよ。こいつこの前すげえヤケ酒したんだぜ。彼氏が…」
「やめてよ、その話は!!」
思わず大声を出してしまい、静まり返る店内。