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仕事終わりは癒しの時間
第5章 彼の正体 多感な親友

「あ、あん……」

ひと際大きな嬌声が漏れて、しばらくしてリビングに入って来た。

「はぁ…うわぁ!!びっくりした!いつからここに居たの!?」
「…さっき。一応声掛けたんだけど…」
「ごめん。博和の声聞きたくて、イヤホンしながら電話してたから…」
「盛り上がってたね…」

気まずい…。

「あ、茜さー、彼と別れたんだってねー。聞いたよ」
「うん、まあ…」
「でも、男出来たんだって!」
「はっ!?何それ!?」
「これよー」

1枚の写真を見せられたが、そこには山岡さんの横顔が写っていた。
これ、この前バーで会った時に拓也が盗撮ったんだ!
でも、あることを思い出して、血の気がサッと引いた。

「み、美咲…どうしよう…私」
「ど、どうした茜!?涙なんか浮かべて」
「いや、これ玉ねぎのせい…」
「よし、話聞くから、私はお風呂。あんたは料理!分かった!?」


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