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第5章 彼の正体 多感な親友

「浮気されて別れちゃうとはねー」
「色々あったから…」

拓也から聞いてるとは思うけど、あんまり詳しいことは言いたくなかった…のに。

「茜ってさー、あの人と何回エッチしたの？」
「え、いや…」
「言いなさい！諸問題を解決して、次の恋愛に繋げていくの！さあ！」

シャンパン飲んで軽く酔ってるし。
親友でもそれは恥ずかしいよ…。

「……付き合って半年くらいで、初めてして…3回くらい？」
「少なくない？」
「うーん。お互い忙しくてなかなか時間が無かったし、私も初めてだったし」
「どんなエッチだったの？」

…食べながらする話かな？

「…優しい感じ？撫でられて、挿入して終わり…」
「イッた？」
「分かんない…」

溺れるくらい気持ち良いって聞いてたけど、実際は違った。
押し込まれてる感じがして、痛いし、「早く終わって欲しい」と思うくらいだった。