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仕事終わりは癒しの時間
第5章 彼の正体 多感な親友
「待って、山岡さん!私たちそんな関係…あれ?」
そこは美咲の仕事部屋で。
床には散乱した官能小説やCD、音楽雑誌。
服は乱れてないし、部屋のどこを見渡しても彼は居ない…。
最悪!!
あの後、何冊か読まされたが、結局眠気に勝てなくて、深夜1時に眠ってしまった。
官能小説読んであんな夢見るなんて!
美咲が用意してくれた朝食を食べながら朝の情報番組を眺める。
「帰ってからも、本読んでね」
「持たされても、私これから会社行くんだよ。官能小説持って行くの嫌だよ…恥ずかしい」
『本日のゲストは、関西出身のロックバンドBlue Eyesの皆さんでーす』
「あれ?山岡くんじゃん」
「えっ…」
情報番組の芸能コーナーで、彼らへのインタビュー映像が流れていた。
これで再確認された。
この人は一般人じゃない…芸能人なんだ…。
スマホを確認すると、今テレビに映っている相手からメッセージが届いていた。
[金曜日、空いてますか?]