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仕事終わりは癒しの時間
第2章 恋の終わり
自分で言うのは何だが、仕事も恋愛も上手くいっていると思っていた、数日前までは。
3歳年上の彼と付き合って1年経っていた。
その日は都心では雪が降り、身体の芯から冷える夜だった。
仕事が終わってから彼の部屋で帰りを待っていたけど、深夜1時を過ぎても彼は帰って来なかった。
冷えた足を手で擦りながらテレビを眺めていた。
面白い番組はないかチャンネルを変えていると、ある音楽番組で流れてきた曲が耳に入ってきた。
アーティストは映されていないが、エッジの効いた音楽に、艶のある声が合っていて、すごくカッコいいと思った。
「Blue Eyesの『for you』か…」
どんなアーティストが歌っているのか、調べようとしたら、彼が帰って来た。