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仕事終わりは癒しの時間
第6章 癒しの時間
倒れそうになったところで、山岡さんに抱きとめられた。
「茜さん!?」
顔が近い!!
「ごめんなさい、急に。私…」
「大丈夫ちゃうやん!顔色悪いし!フラフラしてるし!…ここからタクシー拾えやんし、すぐに休ませたいし」
「あの…」
「…ごめん、少し歩くけど、いける?」
途中コンビニに寄って、ようやくある建物の前で止まった。
[ホテル・スイート]
ホテル…え、待ってこれって…。
「ちょっと、山岡さん!」
「何、どうしたん?」
「どうしたじゃない!ここラブホテルだよね!?なんで連れて来たの!ご飯は?」
「茜さんぶっ倒れそうやのに行けるわけないやん!すぐに休めるとこココしか無いねん」
いやいや、男女がこんなとこ入って何か起きるに決まってるじゃん!
「山岡さん、ミュージシャンだよ!こんなとこ入って週刊誌に撮られたらどうするの!?」
「……俺、茜さんにミュージシャンって言ったっけ?」
山岡さん、隠そうとしてたのに…言っちゃった。
「ごめんなさい、この前偶然知って…」
「いや、俺も本当のこと言ってなかったから」