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仕事終わりは癒しの時間
第7章 甘える練習

言い終わった後、山岡さんを見ることが出来なくて、顔を逸らした。
喋ったら楽になるって言ったけど、こんなヘビーな話しない方がよかった…。

恐る恐る顔を上げると、山岡さんは微笑んで両手を広げた。

「何?」
「甘える練習。俺にギュッと抱き付いて」

いくら見知った仲だからってそんなこと…でも拒否すると

「恥ずかしがってたら、誰にも甘えられへんよ。ほら…来て」
「……はぁ、分かった。お邪魔します」

ゆっくりと山岡さんに身体を預けて、背中に手を回してみた。
胸元辺りに頭をもたれ掛けると、心臓がトクトク言っているのが分かる。

山岡さんの手が背中と頭に添えられ、身体が密着する。
抱き合ってるから、添い寝された時よりも彼の体温と匂いがより伝わってくる。

「どう?思ったより恥ずかしくないやろ?」
「うん…すごい安心する…」

「良かった。甘えるのは悪いことじゃない、相手のことを信頼してるから出来ること。信頼してる相手からしたら、迷惑とかワガママとか思ってないよ。むしろ甘えてくれるのは、自分を頼りにしてくれてるんやって嬉しくなるよ」


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