この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
仕事終わりは癒しの時間
第8章 成人男子の胸の内
「……はぁ」
茜さんと別れてから、自分の部屋に戻ると、ベッドに倒れ込んだ。
体調を心配して早く帰してあげれば良かったものを、介抱して彼女の中の俺の株を上げようとした俺はすぐに後悔した。
ラブホテルで女の人と、しかも自分が想いを寄せる彼女と一緒で我慢出来るのか。
心配だったが、茜さんから先に「変なことしないで」と言ってもらえて良かったよ。
それが無かったら、彼女のことを襲ってたかもしれない。
冗談を言っていたのも理性を保つため。
1番ヤバかったのは、甘える練習としてハグをしたこと。
10センチの距離にある彼女の可愛い顔、薄い布越しに感じる体温、彼女の匂い。
彼女が眠っていなかったら、押し倒していたかも。
なんで、墓穴掘るような真似してまうんやろ?
悶々とした気持ちを宥めようと、茜さんとの接点が出来たきっかけを思い出した。