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仕事終わりは癒しの時間
第8章 成人男子の胸の内

「……はぁ」

茜さんと別れてから、自分の部屋に戻ると、ベッドに倒れ込んだ。

体調を心配して早く帰してあげれば良かったものを、介抱して彼女の中の俺の株を上げようとした俺はすぐに後悔した。
ラブホテルで女の人と、しかも自分が想いを寄せる彼女と一緒で我慢出来るのか。

心配だったが、茜さんから先に「変なことしないで」と言ってもらえて良かったよ。
それが無かったら、彼女のことを襲ってたかもしれない。
冗談を言っていたのも理性を保つため。

1番ヤバかったのは、甘える練習としてハグをしたこと。
10センチの距離にある彼女の可愛い顔、薄い布越しに感じる体温、彼女の匂い。
彼女が眠っていなかったら、押し倒していたかも。

なんで、墓穴掘るような真似してまうんやろ?

悶々とした気持ちを宥めようと、茜さんとの接点が出来たきっかけを思い出した。

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