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仕事終わりは癒しの時間
第9章 Blue eyes

「ストレスを発散するために、俺らとさ、気持ちいいこといっぱいしようや…」
「ぶっ!!」
あの人今何て言った!?
女子の「きゃー」がすごい聞こえてくる。
すかさず、ギターの大橋さんがツッコミを入れた。
「ハル、言い方悪いわ。純粋な女子も居てるんやから」
「ふふっ、そやな。明日休みの人は動けやんくらい身体動かして、声も出して、全部出し切るくらい盛り上がってくれればいいから。そしたら気持ちいいやん」
そういう意味か…。
私が過敏になってるだけか?
「今日は自分の盛り上がり方でライブ楽しんでいってください。最高のライブやりますんで…」
今度はギターを弾きながら歌う姿は、ハンドマイク時とはまた違った雰囲気を醸し出している。
ベースの松田さんは自分のスペースからあまり動かずに演奏し、大橋さんはステージの端辺りまで移動して、お客さんの様子を眺めながらギターを鳴らす。
ドラムの谷さんは他の3人には無い熱気を感じ、リズミカルにドラムを叩く。
「「きゃーーー」」
「……!!」
山岡さんがパフォーマンスでギターのネック部分に顔を近づけ、そっと口付けした。
目を閉じてやってるから、自分がされた感覚に陥る。
なんか、恥ずかしい…。

