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ふたりのあなた
第1章 同居生活

引っ越し業者の車が、元気よく立ち去った…
「さーて、荷物を片付けんとな!」
「はーい!!あなた、頑張ってね!」
ふたりで仲良く玄関に入ると、スリッパの音を立てながら、孝太郎が…
「涼真、会社から電話だ。」
とコードレスフォンの子機を涼真に渡し、部屋へと戻っていった。
「先に上行ってて…」
「まーた、仕事だったりして。」
そう呟きながら、2階の自分達の寝室へと向かう。部屋には、いっぱいの段ボール箱や小さな家具で埋め尽くされ、その部屋に入りきらない物は、隣の納戸に納められている。
「やっちゃいますか!」
シャツの袖を捲り、1つ目の箱に手を掛けた時…
「葵ー?」
涼真が、葵を呼ぶ声がした。
「さーて、荷物を片付けんとな!」
「はーい!!あなた、頑張ってね!」
ふたりで仲良く玄関に入ると、スリッパの音を立てながら、孝太郎が…
「涼真、会社から電話だ。」
とコードレスフォンの子機を涼真に渡し、部屋へと戻っていった。
「先に上行ってて…」
「まーた、仕事だったりして。」
そう呟きながら、2階の自分達の寝室へと向かう。部屋には、いっぱいの段ボール箱や小さな家具で埋め尽くされ、その部屋に入りきらない物は、隣の納戸に納められている。
「やっちゃいますか!」
シャツの袖を捲り、1つ目の箱に手を掛けた時…
「葵ー?」
涼真が、葵を呼ぶ声がした。

