この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
霞草
第4章 出逢い

おじさんは、

「いや、初めてじゃないんだよ。2.3年に一度くらいの間隔で、君みたいに、ふらっと長く滞在する人はいるんだ。」

と言った。


久しぶりに歩いたせいかおかわりを頼んだ。

おばさんは、

「そうこなくっちゃ若者は。」

と屈託のない笑顔で茶碗を受け取る。


こんな風に毎日家族で楽しく食事する。当たり前なのかもしれないが、、

食器の音しかしない食卓で、腫れ物に触るかのごとく成績の話をする母。
仕事が忙しくて、普段はいない父と兄。

家族全員が揃って食事することは少なく、貴重な時間なはずが、

父が、兄貴の仕事ぶりの確認をしてから、

「お前も後をついてきてるよな。」

と威圧する。


母が、

「大丈夫よね。」

と言う。

僕は、

「ああ…」

と返事して早くその場を逃げ去る。


僕にとっては、食べた気もしないのが、家族揃って食事することだった。


目先の大学、就職という問題。

自分探しという名の旅の終わりは見えそうもなかったが。

こんな温かい家庭を持ちたい。
共に温かい家庭を作る大事な女性と過ごしたい。

漠然とした希望が生まれた。


/122ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ