この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
霞草
第7章 すれ違い


その後の僕は、今まで通りを装いながら、残りの時間を惜しむように過ごした。


休み明け、一週間くらいしたころだろうか、霞と霞草の花畑に行った。

学校から帰ってきた霞が、なんだか、はしゃいでいるようだった。

浮き足だち、手を引かれながら、花畑の中まで連れて行かれる。


白い小さな花たちが僕達の回りをふんわりと包む。


用事があったのかと思ったが、花の中にしゃがみこんだ彼女は、なにも言わない。


ドキドキして彼女を見ると、どことなくおかしい。



唇。


唇にほんのりと、ピンク色のリップが塗られていた。


「リップ、どうしたの?」

「おかしい?、お化粧しない私は子供っぽいのでしょう?」


僕が街で見た同級生に対して言ったことを、彼女は気にしていたのだ。

僕が無理に大人のふりを急ぐ必要はないと思って発した言葉を、彼女は反対に受け止めていたのだ。


/122ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ