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第6章 吸血鬼╳狼

すると獣人は姿を変えた、そこに現れたのは砦に捕まっていた男性の姿であった



「この姿を見せるのは助けてくれたお礼だ！」



フィール「何でこの私がここにいると分かった？」



「俺はオオカミだぜ？あんたの匂いがベッタリとつけられたからな、当然追いかけるのは簡単だったぜ？それにしても酷くやられたな、手当てしてやるよ」



しかしフィールは易々と体には触らせなかった


フィール「・・・・・・・・」



フィールは足がふらつきながらも立ち上がり移動する




「おい、お前正気か？そんな身体で行ったら本当に焼け死ぬぞ」



フィール「うるさいお前には関係ない、私に関わるな！」



しかしフィールは立つのが精一杯であった




「何があったかは知らないけど今はじっとしてな」



フィール「・・・・・・・・」



フィールが悔しそうな表情で見つめる視線に男性は臭覚器官で周辺の臭いを嗅ぐと山賊の臭いの他に別の生物の匂いを感知した、男性は再びオオカミに変身してその匂いを追いかけると木製の牢屋に蜥蜴戦士が複数捕まっていた



「あの吸血鬼、あの蜥蜴を助けるつもりか？まあ良いだろう、私が片付けてやろう」