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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第3章 〝本の虫〟と呼ばれる少女
〝曺さんの本屋〟の主人曺ガントクは常民(サンミン)ではあるけれど、あらゆる分野に対しての知識が広く深く、なまじ身分だけは高く偉そうにふんぞりかえっている中身のない官僚などよりは、よほど教養も学才もある人なのだ。
年の頃は四十ほどで、ファソンの父とたいして変わらない。
この古本屋は品揃えも充実していて、なかなか巷では手に入らない稀少本を手に入れることができる。何よりファソンは主人のガントクの気さくでいながらも知識人であるところが好きで、足繁く通っていた。
年の頃は四十ほどで、ファソンの父とたいして変わらない。
この古本屋は品揃えも充実していて、なかなか巷では手に入らない稀少本を手に入れることができる。何よりファソンは主人のガントクの気さくでいながらも知識人であるところが好きで、足繁く通っていた。