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第14章 烈しさと切なさと、愛しさと

「申し訳ございません、中殿さま(チユンジヨンマーマ)。このお花を見ていると、何となく中殿さまと似ていると思うので、つい相づちを打ってしまいました。殿下がこの花に〝華仙〟と名付けられたのも判るような気がします」


　ファソンは笑った。


「それはチェジンの身贔屓(みびいき)というものよ。私はこんなに綺麗でも艶やかでもないもの」



「本当に中殿さまはそのように思し召しているのですか？」