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第14章 烈しさと切なさと、愛しさと

「中殿さま、大体、曹さんの本屋に行かれたのは、つい半月ほど前のことですよ。お出かけを止めはしませんが、せめてひと月に一度にして下さい。そう、しょっちゅう中殿さまの身代わりを務めていては、私の神経がすり減ってしまいます」


　と、今度は絡め手から攻めた。


　ファソンがお忍びで下町に出かけている間、チェジンが中宮殿の寝所に籠もって


―中殿さまは午睡中。



　と、人目をごまかしているのも以前と変わらない。