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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第14章 烈しさと切なさと、愛しさと
その辺りを言われると、ファソンも弱い。この信頼できる乳姉妹(ちきようだい)にかなりの負担を強いている自覚は十分すぎるほど持っている。我が儘ではなく、むしろ、自分より他人のことを心配する優しい気性なのだ。
「判ったわよ。あと半月我慢します、すれば良いんでしょ」
ファソンがふてくされて言う。そんなファソンをチェジンは複雑そうな表情で見ている。
「チェジン、まだ何かお説教があるの?」
物言いたげな乳姉妹に問えば、チェジンは苦笑いで首を振る。
「判ったわよ。あと半月我慢します、すれば良いんでしょ」
ファソンがふてくされて言う。そんなファソンをチェジンは複雑そうな表情で見ている。
「チェジン、まだ何かお説教があるの?」
物言いたげな乳姉妹に問えば、チェジンは苦笑いで首を振る。