パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第14章 烈しさと切なさと、愛しさと

　童顔に似合わず肝の据わったチェジンは伏魔殿と呼ばれ、権謀術数渦巻く後宮ではかえって水を得た魚のように生き生きと過ごしている。



　ファソンはどちらかといえば他人を出し抜くのは苦手だ。そんな自分だからこそ、チェジンがいつも側にいてくれるのが何より心強い。


　怜悧で滅多と取り乱さないチェジンの狼狽(うろた)え様に、ファソンはますます危機感を強めた。



「何があったの？」