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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第14章 烈しさと切なさと、愛しさと
―何故なの、どうしてなの、カン。
信じていたのに。あなたのことを誰よりも信じていたのに。
あまりに唐突すぎる展開に、ファソンの思考も心もついてゆけなかった。
夜に王が中宮殿を訪ねることもなければ、ファソンが大殿の寝所に招かれることもない。そんな日が十日余りも続き、漸く王が中宮殿を昼間に訪ねてきたものの、今度はファソンの方が頭が痛いと対面を拒絶した。
そんなことが数度続き、流石に妻の強情さに辟易したのか、王の後宮へのお渡りは夜はおろか昼でさえ、ふっつりと絶えた。
信じていたのに。あなたのことを誰よりも信じていたのに。
あまりに唐突すぎる展開に、ファソンの思考も心もついてゆけなかった。
夜に王が中宮殿を訪ねることもなければ、ファソンが大殿の寝所に招かれることもない。そんな日が十日余りも続き、漸く王が中宮殿を昼間に訪ねてきたものの、今度はファソンの方が頭が痛いと対面を拒絶した。
そんなことが数度続き、流石に妻の強情さに辟易したのか、王の後宮へのお渡りは夜はおろか昼でさえ、ふっつりと絶えた。