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第14章 烈しさと切なさと、愛しさと

　そんな中で、ついに御前会議で側室の件が持ち出され、最初は王も拒絶したものの、幾度めかにはあまたの臣下に説き伏せられる形で側室入宮の件を承諾せざるを得ないところまで追い込まれたのである。



　最終的に側室入宮について王が承諾したその時、反対するのは領議政派の廷臣たち、わずか数名のみであった。当の王妃の父領議政はいつものように実直そのものの表情で端然と佇んでいた。





　陳ミョンソという男をよく知る者であれば、彼がこの国の議政府の長として理性的な判断を下すことを疑わない者はいなかった。彼ならば、我が娘可愛さと権力保持のために側室の入宮に異を唱えるはずはなかった。