パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第15章 恋敵

　確か、あれはファソンが十歳になるかならずの頃だ。ファソンはどうしても読みたい書物があった。父が持っているのは知っていたから、読ませて欲しいと懇願してみたものの、いつものように


―おなごに難しい学問は無用。




　と、あっさりと突っぱねられてしまった。母は父以上にファソンが小難しげな本を読むのを嫌っていたので、母も頼りにはならない。