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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵

月光のせいで蒼白く染まった夜着姿の彼女は、どこか儚く、それでいてそこはかとなき艶めかしさを漂わせていた。単なる美醜の問題ではない、彼女を包み込む雰囲気そのものが確かに同性の眼から見ても以前とは変わったように思う。
あの後、少し刻限に遅れて崔昭容は国王の寝所に伺候したはずである。この十二日の間、崔昭容が夜伽を仰せつかったのは三度だという。けして回数は多いとはいえないが、仮に側室が多くひしめく後宮であれば、三日に一度お召しがあれば、多い方だともいえる。
あの後、少し刻限に遅れて崔昭容は国王の寝所に伺候したはずである。この十二日の間、崔昭容が夜伽を仰せつかったのは三度だという。けして回数は多いとはいえないが、仮に側室が多くひしめく後宮であれば、三日に一度お召しがあれば、多い方だともいえる。

