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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵

中には王の気まぐれでお手つきとなっても、一度召されただけでうち捨ておかれる哀れな女官もいるのだ。女官は原則として一生奉公だけれど、若い中に願い出て出宮した後、嫁いで幸せを得る者もいる。だが、一度承恩を受けてしまえば、一生涯宮外に出ることは叶わない。
ただの一度、夜伽を務めたというだけで、一生を後宮という檻で過ごす羽目になる。男の方はほんの気慰みで寝所に召し、女の方はただそれだけで女の幸せを永遠に手放す。後宮の女たちは皆、国王の眼に止まり寵を受けることを望むけれど、そうまでして得た寵も玉の輿どころか、生涯を無為に過ごすきっかけとなってしまうこともあるのだ。
ただの一度、夜伽を務めたというだけで、一生を後宮という檻で過ごす羽目になる。男の方はほんの気慰みで寝所に召し、女の方はただそれだけで女の幸せを永遠に手放す。後宮の女たちは皆、国王の眼に止まり寵を受けることを望むけれど、そうまでして得た寵も玉の輿どころか、生涯を無為に過ごすきっかけとなってしまうこともあるのだ。

