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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵

〝長い王朝の歴史を見れば、〝賢婦人〟と讃えられた王妃は幾人もいらっしゃるが、仁貞王后はその類い希なる王妃の中でも抜きん出て徳の高い賢婦人の誉れ高いお方であられた。まさに、〝王妃の中の王妃〟とお呼びするのにふさわしき中殿さまであらせられた。長い女官生活で幾人もの中殿さまにお仕えしてきた身だが、最後にこのような慈悲深く徳高き中殿さまにお仕えすることができたのは後宮女官として幸せなことである。〟
朴尚宮はそう当時を振り返って懐かしんでいる。
朴尚宮はそう当時を振り返って懐かしんでいる。

