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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵

が、沈内官は長きに渡って後宮と朝廷を橋渡ししてきた男だ、けして愚かではない。今はファソンの中殿としての資質を正しく理解し、若い国王にとってなくてはならない存在だと認めていた。
ファソンはファソンで沈内官に最初は反抗的だった。カンは実母である大妃に振り向い貰えず、淋しい子ども時代を過ごした。その頃、王の乳母を務めた提調尚宮(チェジヨサングン)(後宮女官長)とお付き内官の沈内官のみがカンの理解者であったという。その話をカン自身から聞き、ファソンもまた沈内官に対する考え方を変えたのだ。
ファソンはファソンで沈内官に最初は反抗的だった。カンは実母である大妃に振り向い貰えず、淋しい子ども時代を過ごした。その頃、王の乳母を務めた提調尚宮(チェジヨサングン)(後宮女官長)とお付き内官の沈内官のみがカンの理解者であったという。その話をカン自身から聞き、ファソンもまた沈内官に対する考え方を変えたのだ。

