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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵
「さりとて、それが後宮の掟だ。朴尚宮を今すぐ捕らえさせる。処刑まではゆかずとも、それなりの償いはさせよう」
冷たく断じたカンに、ファソンは挑みかかるように言った。
「待って」
ファソンは深呼吸し、ひと息に言った。
「それならば私も申し上げます。殿下、代々、後宮のことはすべて中殿さまが決めてこられました。畏れながら歴代の王さま方でさえ、内命婦のことに口出しされた前例はありません。私は中殿として朴尚宮の罪を問うつもりは一切ありません」
冷たく断じたカンに、ファソンは挑みかかるように言った。
「待って」
ファソンは深呼吸し、ひと息に言った。
「それならば私も申し上げます。殿下、代々、後宮のことはすべて中殿さまが決めてこられました。畏れながら歴代の王さま方でさえ、内命婦のことに口出しされた前例はありません。私は中殿として朴尚宮の罪を問うつもりは一切ありません」