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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第18章 哀しい恋の歌
「後宮改革だって、ちゃんとやってのけたじゃいか、ファソンは。かつて後宮は水上だけは美しく花の咲き乱れる楽園でも、水面下では女たちが妍を競い脚を引っ張り合っていた。今では伏魔殿と怖れられた後宮が本物の楽園になった」
カンが率直に王妃としてなしてきたことを認めてくれるのも嬉しい。ファソンは微笑む。
「私はカンの奥さんになって後悔したことは一度もないの。あなたの側が自分の生きてゆく場所だと知ったときから、そんなことは考えたことはない。ただ」
カンが率直に王妃としてなしてきたことを認めてくれるのも嬉しい。ファソンは微笑む。
「私はカンの奥さんになって後悔したことは一度もないの。あなたの側が自分の生きてゆく場所だと知ったときから、そんなことは考えたことはない。ただ」