パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第19章 嵐の予感

　実際のところ、先ほどの科白は皮肉だけではない。この叔父―承誠君（スンソングン）は今年、三十三になる。先王、つまりカンの父のただ一人の弟だ。側室からの所生で、父とは十以上も歳が離れていた。




　庶子とはいえ、母親の身分が高いため、一時は次の王候補と目されていた時期もあったと聞いている。承誠君の生母は王族の娘である。彼女の父が三代前の王の王子の血筋になるのだ。