パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第19章 嵐の予感

しかし、叔父の即位は実現しなかった。当時、既に前王の正妃、つまり今の朴大妃が早々と嫡男をあげていたからだ。朴氏は今でも朝廷でも王室の外戚として隠然たる勢力を保っている名門中の名門だ。その娘が中殿であり、既に世継ぎたる王子を生んでいるからには、何代も前の王の血筋という名ばかりの逼塞した王族の娘が生んだ承誠君に出番はない。