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第19章 嵐の予感

　ファソンには詩の意味はすぐに判った。ファソンは笑いながら首を振った。


「叔父君さまにはお世辞がお上手なのですね。大方、そのお手並みを発揮されて多くの女人方を泣かせておいでなのでしょう」


　承誠君は声を立てて笑った。



「可愛らしい外見に似合わず、辛辣なことをおっしゃいますね。口説き上手かどうかは判りませんが、私が賛辞を送るのは手に入れたいと心から欲する花にのみでございます、麗しき王妃さま」