パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 危険な駆け引き

　怖ろしい男だと改めて思った。　


　触れられた箇所から穢れてゆくような気がして、ファソンは無意識の中に頬を汚いものにでも触れられたかのように強くこすった。


　まるで悪い夢を見ているかのようだった。ハッと現に戻れば、左手の平の薬指に翡翠の指輪が填っている。



―一体、いつの間に？



　話に気を取られて、指輪を填められたことなど気づきもしなかった。