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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第5章 契約結婚と本物の恋
提調尚宮は国王の乳母を務めた人である。実の母大妃よりも乳母を慕う国王が最も信頼するのが王の幼年時代から常に王の側にいた提調尚宮と内侍府長の二人であった。そのキム尚宮に託すからには、王がいかほどその娘を大切に思っているかは自ずと知れるものだ。
後宮内の湯殿でファソンは湯浴みを済ませた。数人の女官たちに寄ってたかって磨き上げられる。緋薔薇(そうび)の花びらがふんだんに浮いた湯船に長時間つかり、湯上がりにはやはり花の香りの香油を丹念に膚に塗り込まれた。
後宮内の湯殿でファソンは湯浴みを済ませた。数人の女官たちに寄ってたかって磨き上げられる。緋薔薇(そうび)の花びらがふんだんに浮いた湯船に長時間つかり、湯上がりにはやはり花の香りの香油を丹念に膚に塗り込まれた。