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第34章 悪夢

　なるべく罪人の方を見ないようにして歩きつつ、春香の中で不安は嫌が上にも高まってゆく。囚われの身となってはや、六日が過ぎた。いつも身綺麗にして貴公子ぶりを謳われている夢龍でも、やはり先刻見た罪人たちのように薄汚れ、憔悴しきっているに違いない。







　幾つかの牢を通りすぎた後、ソンヒョンが突如として歩みを止めた。