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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第9章 水仙の妖精
「役者?」

 あまりに予期せぬ答えであったため、ファソンは眼を見開いたまま彼を見つめた。彼の視線が所在なくさまよい、またファソンに戻ってくる。


 視線が合ったところで、ファソンは漸く彼の言わんとしているところを理解した。




「だから、顔は殴らないでという科白だったのね」
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