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第3章 　〝本の虫〟と呼ばれる少女

　ある日、サムジョンが自邸で同じような両班家の子ども数人と遊んでいたところ、ギルボクが通り掛かった。悪童の中の一人がギルボクを心ない言葉でからかうと、サムジョンは烈火のように怒り友達を殴った。


　事後、サムジョンは母親からは鞭で打たれ、父親からも延々と説教された。その時、彼は父に向かって広言した。



―ギルボクは確かに身分は低い。ですが、私にとっては大切な乳兄弟です。その大切な身内に等しい者を蔑まれて見過ごしにはできません。