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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第9章 水仙の妖精
「もちろん、俺は盗みなんかしてやしない。だが、結局はトクパルと同じさ。父親が親方だっていうだけで、役者としての修練をろくに積もうとせずに安穏としていた。親方の言葉を真に受けて、大きくなったら自分が一座を率いるんだって思っていた。けど、それは大きな間違いだと気付いたんだ。ホンスの言葉が俺の思い上がりを見事に打ち砕いてくれた」
その時、ソンジュは思ったという。悔しいなら、皆が次期座長として認めるような役者になれば良い、芸を磨けば良いと。
その時、ソンジュは思ったという。悔しいなら、皆が次期座長として認めるような役者になれば良い、芸を磨けば良いと。