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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第9章 水仙の妖精
 その口調のあまりの暗さに、ファソンは何か言葉を探そうとしても見つけられなかった。安っぽい言葉では、かえってソンジュの自尊心を傷つけるだけだと判っている。






 二人はしばらく並んで星空の下を歩いた。十二月初旬の風は冷たい。風が二人の間を吹き抜けた瞬間、ファソンがクシュンと小さなくしゃみをした。
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