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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第9章 葛藤の後始末ー秘書部長
事前資料で陽菜の事は把握していたが、実際の陽菜を見て驚いた。
"普通・平凡"
陽菜の第1印象はこれ‥
何処にでも居る、普通の女性社員、これが俺が初めに持った陽菜のイメージ。
だがそれは数時間後に、見事に打ち砕かれる事になる。
一時草薙に預け戻って来た陽菜を、お試しという屁理屈な理由で抱いた訳だが‥
あの行動仕草全てに、俺の方が魅せられた‥
男だったら堪らない魅力、そして計算の無い心。
「なんて言ったか‥
無償の愛?そんな言葉があったな‥‥」
無意識の行動だろうが、その無償の愛か?
陽菜にはそれがある、そして人の本質を見抜く目も‥
そんな純粋な陽菜だからこそ、俺は心配で堪まらなくなる‥
陽菜の純粋さは悠久には効かない、逆に利用される恐れも‥‥
(・・・
惚れて‥‥いるんだろうな俺は‥
どうせ叶わない夢だが‥‥)
だが、守りたいと抱く心は本物‥
境界は怪しいが、何とかして陽菜を悠久の手から守りたい。
そして‥アイツに陽菜を預ければ‥‥陽菜の安全も保証されるというのに、アイツなにモタモタしてんだ!?
俺以上の自信家のアイツが、無い事に手を拱いているなんざアイツらしくないだろうが!!