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第10章 求愛猛攻撃ｰ常務取締役

「ありがとうございます‥
わざわざ雅楽代常務にお手数をお掛けしてしまって申し訳ないです・・・」


「・・・っはは‥
それ、お礼言ってるの、それとも謝っているの、どっちなのさ‥ははは‥‥」


「えっと‥
どっちも‥です‥
雅楽代常務は関係ないのに‥‥」


「奏で良い‥
雅楽代って言ったら３人も居るからな‥
それに麗歌が癇癪を起こした理由は俺だろ？
だったら無関係じゃねーしな」


無邪気笑う姿は子供みたい‥
ああ、だからこうなんだ、社長の息子‥まだ大人になりきれていないんだと思う。



「では奏常務で良いですか？」


「ああ、大概はそう呼ばれる」


「唄姫さんの事は、反発して言ってしまった私も悪いですから・・」


「庇う？
頬打たれてまで庇う必要無いじゃんか！」


「それでも先輩に口答えしたのは事実です」


あれ？
奏常務、急に考え込むような感じになっちゃった‥
私また変な事言った？？



「あの‥‥奏常務？？」


「・・・
気に入った！
あれだけされて、こう言える女は初めて見た‥
なあ‥俺と付き合う気‥無い？」


「・・・へっ！？」


なんで、いきなり、どうして！？