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第10章 求愛猛攻撃ｰ常務取締役

「全く奏は‥‥」


「また無茶な事を‥」


まさか予定外の場所で、奏常務が陽菜君と出逢うとは‥
これは樹も頭を抱えている頃だろうね。



「社内で何をしても文句を言う気は無い‥
だが、本気となると別話、奏にはそれなりの女を探している最中だったが、まさか社内で本気なる女が居たとは‥‥」


「何時もの‥‥唄姫君だったかな？
彼女は？」


「それか‥
奏の話にもあったが、問題行動を起こし１週間の出社停止並びに、２ヶ月の派遣部業務の停止、それで済ませた」


「またタイミングの悪い‥」


多分‥樹が考えた噛ませ犬、それが唄姫麗歌‥
奏常務だったら、見た目が派手な彼女に飛び付くと計算したに違いない。



「で、天羽‥
小鳥遊陽菜とはどんな女だった？」


「どんな‥‥
敢えて言えば普通、媚びる事も胡麻を擦る事も無く、かと言って意志はしっかり持っていると言ったところかな？」


「秘書２課にしては珍しいタイプ‥
男にあてがわれるのに媚びない女か、対象人物内での人気は？」


こういうので嘘は吐けない、どうせ書式形式で回る事‥


社長も私の性格を理解した上での質問‥
何処までかわし切れるか・・・