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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第11章 甘辛行為ー社外相談役
「今日も逃げて来たね陽菜君?」
「すみません天羽(アマネ)専務‥
奏常務だけは、どうしても苦手で‥‥」
最近、私ずっと天羽専務のところに避難中‥
理由は勿論、奏常務から逃げる為。
秘書2課内でも心休まらない‥
だって奏常務は来るし、唄姫さんは相変わらず。
これで居れたら、相当の強者だよ私・・・
「今日はホワイトマウンテンが少なめのブレンドだが?」
「全然大丈夫です、天羽専務が淹れるコーヒーは、どれも美味しいですから」
「そうか‥
前は沢山淹れていたんだが、今は飲んでくれる人が殆ど居なくなった」
「前・・・ですか?」
差し出されたコーヒーを受け取る時に見た天羽専務は、どことなく寂しそうな顔。
「前は‥こうして仲間内でコーヒーを飲んでいたんだよ‥
今はもうバラバラ、誰も此処には来ない‥‥仕方が無い話だがね」
「天羽専務にも、そんな頃があったんですね」
「急に専務にはなれないよ?」
「それもそうです」
此処に居る時は穏やか‥
天羽専務も仕事の手を止めて、私に付き合ってくれる。
なんだか家に帰ったような雰囲気。